日本高校野球連盟は5日、来春の第90回選抜大会の21世紀枠候補校として埼玉県高野連から推薦されていた市川越が、中学生を練習に参加させていた違反行為があったとして、一般選考を含む推薦を辞退したと発表した。
高野連によると、中学校の顧問から進路に迷っている生徒がいるとの相談を受けた市川越の顧問が、中学3年生1人を11月3日に同校の練習に参加させ、その場に監督もいた。高野連は5日の審議委員会で、同校顧問と監督の処分案を日本学生野球協会審査室会議に上申することを決めた。
高野連の規定では中学生の練習参加(体験入部)は学校行事(入試説明会)の一環として実施される場合に限り条件付きで認められているが、野球部だけが単独で開催することは認められていない。
市川越は今秋の県大会で準優勝。花咲徳栄とともに出場した関東大会はともに初戦で敗退し、一般選考枠での選出は絶望的となっていた。今月中旬に最終候補の9校に絞られる21世紀枠で選出の可能性は残していたが、推薦を辞退したことで県勢の21世紀枠での選出の可能性もなくなった。