春の甲子園大会

花咲徳栄で「アスメシ」 勝つための体づくり、運動部の生徒に取り入れ

アスメシを食べる野球部員ら。約1200キロカロリーとボリューム満点だが「まだ食べられる」と話す部員もアスメシを食べる野球部員ら。約1200キロカロリーとボリューム満点だが「まだ食べられる」と話す部員も

 運動選手に必要なカロリーと栄養素を盛り込んだ食事を生徒に提供する「アスリートメシ(アスメシ)」の取り組みが、第88回選抜高校野球大会に出場する花咲徳栄(加須市)で行われている。文部科学省が指定するスーパー食育スクール事業の一環で、2014年度から始まった。「勝つための体づくり」を目指して食育実践科の生徒が作り、運動部に所属する生徒全員に食べてもらう。

 アスメシは小林清木校長が「名付け親」で、15年度は年3回実施。1回につき運動部が6グループに分かれて6日間で行う計画で、3回目が9日から始まり、初日は野球部とソフトボール部の1、2年生ら約100人が参加した。

 今回のメニューは、梅ご飯▽いもこ汁▽フカ肉(サメ)のカツレツ▽ワカメとちくわの和(あ)え物−−など。メニューは栄養教諭らが考え、食育実践科の生徒が調理や配膳、栄養価の説明を担当した。

 この日、初めて調理を担当した鳩貝沙耶佳さん(1年)は「食べる人数が多いので、作れるか不安だったが、できあがってほっとしている」と笑顔。フカ肉の鉄分は持久力アップに、梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復に効果的といい、「運動するだけでなく、栄養に気をつける事は大事なこと」と話した。

 野球部の野本真康捕手(2年)は「味付けも毎回違っておいしく食べられる。栄養素の知識も増え、意識するようになった」と話した。

 同校では、運動部の生徒らにスポーツテストと食事に関するアンケートを実施。小林校長は「運動能力と栄養摂取についての意識が向上するなど、効果が上がっている」と手応えを感じているようだ。

(毎日新聞埼玉版)

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