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<熱球譜>「打倒浦学」見果てぬ夢に 川越東3年・磯川雄太投手

川越東・磯川投手

川越東・磯川投手

 頼むから打ってくれ-。先発で出場し、七回に1失点して降板後は、ベンチで両手を合わせ、祈るようにして仲間の反撃を願ったが、かなわなかった。「負けたことが今でも信じられない。悔しい」と目を赤くした。

 六回までは、9奪三振で朝霞西を抑え好調だった。七回1死、二塁打を打たれた直後に右脚がつった。右脚を気にしながらも次打者に投じた直球が甘かった。中越二塁打を打たれ、それが決勝点となった。エース左腕高橋佑樹投手(三年)にグラウンドで「ごめん。頼む」と託した。

 一年生の終わりに、右肋骨(ろっこつ)の疲労骨折と診断を受け、2カ月ほど練習を休んだ。二年生のときはほとんど登板のチャンスはなかったが、今春の県大会ではチームで最多イニングを投げ関東大会準優勝に貢献した。

 昨秋と今春の県大会、五月の春季関東大会でいずれも決勝で敗れたのが浦和学院だった。「打倒浦学」という目標を支えに厳しい練習を積んできたが、一瞬の制球ミスで見果てぬ夢に終わった。大学に進学した後も野球は続けるつもりだ。「大学はレベルが高いので制球の精度を上げたい」と語り、グラウンドを後にした。

(東京新聞埼玉版)

◇川越東・磯川雄太投手、10奪三振の粘投実らず

 両チームが無得点のままで迎えた七回表。2塁に走者を背負い、5番打者への直球は甘く入り、センターにはじき返された。主戦の高橋に「ごめん、頼む」と告げ、マウンドを降りた。

 サイドスローに変えたのは1年生の10月。「特徴がない。レギュラーになれない」という危機感がきっかけだった。習得には時間がかかった。無理なフォームで痛めた背中をかばい続け、肩にも痛みが出た。

 昨年秋に、プロ選手のトレーナーと出会い、腕の振りをコンパクトに矯正。この日はストレートでカウントを有利に進めた後に決め球のスライダー。奪った三振は10を数えた。

 「走者を出しても動じずに投げられた。けがは精神的に成長させてくれた」。フォームを改善するなかで学んだ体の使い方も、今後の野球人生で生かす考えだ。「一球一球の精度を高めていく」

(産経新聞埼玉版)

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