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全国選手権埼玉大会

花咲徳栄が5年連続7度目V 山村学園に11-2

 第101回全国高校野球選手権埼玉大会最終日は28日、県営大宮球場で決勝戦が行われ、Cシード花咲徳栄がBシード山村学園を11-2で破り、5年連続7度目の優勝を果たした。花咲徳栄は8月6日に甲子園球場で開幕する第101回全国選手権大会に出場し、2年ぶりの優勝を目指す。

 山村学園は今春の関東大会で4強に入るなど快進撃を続けてきた。今大会でも春夏秋を通じて初の決勝進出を果たした。決勝では9安打を放つも12残塁と得点に結び付けられなかった。和田投手は9四死球と制球が定まらず、守備も4失策と乱れた。

 試合は序盤から動いた。花咲徳栄は一回、立ち上がりの制球に苦しむ相手先発を攻め、四死球による連続押し出しで2点を先制。さらに田村の左前適時打と菅原の左中間への適時二塁打で2点ずつ追加し、打者一巡の猛攻で6点を奪って試合の主導権を握った。

 大量リード後も犠打で手堅く走者を得点圏に進め、着実に加点した。田村は五回にも右前適時打を放ち、1点を追加。六回には井上と羽佐田が連続で適時打を放ち、相手を突き放した。大量の援護を得た先発の中津原は137球で完投。2失点に抑えて快勝した。

 山村学園は一回1死二塁、小林の左越え適時二塁打で1点を返すと、五回には四球による押し出しで1点を追加。9安打を放って走者を再三得点圏に進めたが、打線がつながらず12残塁を喫した。

 先発の和田は167球を投げ切り完投した。二回以降は4つの併殺を取った味方の好守備にも助けられて徐々に持ち直したが、初回の大量失点が重くのしかかり及ばなかった。

一戦を大切に 花咲徳栄・岩井隆監督

 夏のために万全の体制を整えた。初めから連覇を狙っていたのではなく、一戦を大切にしてはい上がってきた結果。甲子園に向けて戦力を分析して改めて調整し、初出場のつもりで挑みたい。

ミスが絡んだ 山村学園・岡野泰崇監督

 どんな試合になっても今日は和田に全部投げてもらうと決めていた。頑張ってくれた。ミスが絡んだにしても、初回にまさか6点を取られるとは思わなかった。そこが実力の差だった。

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