春の甲子園大会

花咲徳栄、初戦は熊本・秀岳館と対戦 第88回センバツ

 第88回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が11日、大阪市内であった。3年ぶり4回目の出場の花咲徳栄は、第4日(23日)の第3試合で、昨秋の九州大会の優勝校・秀岳館(熊本)と対戦する。

 午前9時から始まった抽選会。右手でくじをひいた花咲徳栄の岡崎大輔主将は「花咲徳栄高校、24番です」と、しっかりとした声で名乗りを上げた。その後、秀岳館の九鬼(くき)隆平主将が23番をひきあてると、場内で主将同士の目があった。

 前日10日にあった各主将が参加するトークイベントの会場で、岡崎主将がたまたま話しかけた相手が九鬼主将だった。「秀岳館は打撃がいいらしいね」「花咲徳栄の投手、すごいんじゃないの」。お互いをたたえ合ったばかりの偶然に、岡崎主将は心の中で「おお!」と小さく驚いた。

 堅守の花咲徳栄と強打の秀岳館――。今大会、対照的な両チームは、花咲徳栄が選抜大会に初出場した第75回大会の2回戦以来、13年ぶりの対戦となる。この時は、延長十三回まで戦い、4―3で花咲徳栄がサヨナラ勝ちした。

 抽選会終了後、岩井隆監督が「最初は静かに入っていって、接戦に持ち込めれば」と話すと、秀岳館の鍛治舎(かじしゃ)巧監督は「初回が最終回だと思って(最初から)やります」と、こちらも対照的な答えで応じ、笑顔で握手を交わした。

 今月の沖縄合宿の練習試合で2連勝を挙げ、順調に仕上がっている花咲徳栄。岡崎主将は「『朝早いのはやめて』と仲間に言われていたので、第3試合でよかった。県民の代表としてがんばりたい」と力強く話した。

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