夏の甲子園大会

浦和学院、大阪桐蔭に敗れ4強ならず 夏の甲子園準々決勝

 第100回全国高校野球選手権記念大会第14日は18日、阪神甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、南埼玉代表の浦和学院は2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)に2-11で敗れ、ベスト4進出はならなかった。敗れはしたものの、スタンドの応援団からは32年ぶりに8強入りした浦和学院ナインをたたえる大きな拍手が送られた。

 2試合連続で対戦チームを零封してきた自慢の投手陣が、序盤から大阪桐蔭の強力打線に捕まった。初回を3者凡退で抑え上々の滑り出しを切った先発渡邉だったが、二回表、大阪桐蔭の5番根尾に本塁打を浴びる。その裏、浦和学院は先頭打者の4番畑が左前に安打を放つが、跡が続かない。父和成さん(49)は「4番で打ってくれてうれしかった。終盤まで接戦が続くと思う。逆転を願っている」と見守る。

 チャンスが訪れたのは五回裏。1点を返した後の2死二塁、1番中前の打球が二塁手前でイレギュラーして右前適時打となり1点を追加。1点差に詰め寄り、反撃の流れをつくる。母かおりさん(48)は「ラッキーな一打だったが、何としても勝ちたいという気持ちが出ていた。粘り強さで絶対に逆転できる。頑張ってほしい」と力を込める。

 六回表、大阪桐蔭打線は本領を発揮する。先発渡邉に代わりマウンドに上がった永島が四死球で走者を塁上にためると、3、4番の連続適時打などで6点を奪われ、一気に点差を広げられた。

 チアダンスで選手たちを鼓舞するソングリーダー部の栃村玲央部長(3年)は「点差は開いているがまだ回は残っている。野球は何があるか分からない。諦めないでほしい」と懸命に声援を送る。

 しかし終盤、大阪桐蔭は4番藤原と6番石川がダメ押しとなる本塁打を放ち、試合を決めた。

 東日本大震災で被災し、浦和学院が宮城県石巻市で取り組む交流支援が縁で野球部の門をたたいた嶋田友さん(2年)は「ナインにはお疲れ様と言いたい。大阪桐蔭を倒すために甲子園に来たので悔しい。来年は自分が甲子園の舞台に立つ」とリベンジを誓った。

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