夏の甲子園大会

浦和学院、二松学舎大付を完封で32年ぶり8強 夏の甲子園3回戦

 第100回全国高校野球選手権記念大会第12日は16日、阪神甲子園球場で3回戦4試合が行われ、南埼玉代表の浦和学院は二松学舎大付(東東京)に6-0で快勝し、32年ぶりとなるベスト8進出を果たした。準々決勝は大会第14日の18日、第1試合で春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)と対戦する。

 浦和学院は三回裏、1番中前と2番矢野の適時打で2点を先制し、試合の流れをつかんだ。初戦に続き、序盤から得点を挙げる理想的な展開に、時折激しい雨が降る中、三塁側アルプススタンドで選手らを見守っていた大応援団からは大きな歓声が上がった。中前の父真也さん(43)は「甲子園では緊張していたようなので安心した。一球一球楽しんでほしい」と声を弾ませる。

 一度つかんだ流れを浦和学院は離さない。五回裏、矢野の中前適時打で1点を追加後の2死満塁で、6番後藤の痛烈なゴロを相手二塁手がエラーし、走者2人が生還して計3点を挙げる。

 後藤の父貴弘さん(46)は「甲子園に来て1人だけ打てていなかった。チャンスの場面で打ってくれると信じていた。集中を切らさず、この勢いで行ってほしい」と勝利を願い手を握り締める。

 先発渡邉は立ち上がりこそ制球の乱れる場面があったが、二回以降は尻上がりに調子を上げ、終盤まで無得点に抑える。

 野球部員を支えてきたマネジャーの小倉真公乃さん(3年)は「浦和学院の信条は一戦必勝。ベスト8に入ると信じている。焦らずプレーしてほしい」とメガホンを振り上げる。

 九回表、無失点の好投を続ける渡邉が最後の打者を二ゴロで打ち取り試合終了を迎えると、アルプススタンドは歓声に包まれた。

 32年前の夏の甲子園で準決勝に進出した野球部OBの伊藤弘之さん(50)は「完璧な試合だった。特に渡邉投手の投球は見事。次戦も今の調子で投げてほしい。選手たちは楽な気持ちで頑張ってほしい」とベスト4入りに向けてエールを送った。

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