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<熱球譜>浦和学院3年・江口奨理投手 乱れた制球、止まらぬ涙

201507270707 甲子園の舞台に戻ることはできなかった。試合が終わってすぐ、球場裏の駐車スペース。「みんなに迷惑をかけてしまった」。優勝候補の筆頭チームを引っ張ってきた左腕エースは帽子を深くかぶってうずくまり、涙を流し続けた。

 春のセンバツではベスト4進出の立役者となり、全4試合で完投した。「精神面でもっと強くなり、必ず優勝する」。夏の甲子園での全国制覇に向け、「走者を出しても点を取られないピッチング」を意識して練習を重ねてきた。

 だが、この日は初回から制球が定まらない。一回の先頭打者に四球を与え、後続の適時打で1点を先制された。二回にも死球を与えた後の適時打で2点目を献上。「思うように球を投げられず、焦った」

 得点圏に走者を出す度、西野真也捕手に「今までやって来た気持ちを全部込めて投げろ」と励まされた。しかし、自慢の制球力は最後まで戻らなかった。七回に1点を奪われ、九回にも1失点。完投できずにマウンドを降りた。

 母の奈美さんは「すごいプレッシャーの中でよく戦った。『頑張ったね』と声をかけたい」と失意の息子を気遣った。

(東京新聞埼玉版)

◇浦和学院・江口奨理投手 「もう一度」の夢破れ涙

 「自分が初回から試合を壊してしまった」。今春、選抜4強にチームを導いたエースは悔しさにうなだれ、振り絞るように話した。

 「埼玉県に優勝旗を持ち帰る」と入学した浦和学院。エースまでの道のりは順風満帆ではなく、1年の夏には視神経の炎症で視界が狭まる病気を患った。落ち込みはしたが、母の奈美さんが「チームの皆に励ましてもらっていた。本人も諦めなかった」と話すように、2年の秋にはマウンドに戻ってきた。

 今大会は準決勝まで16回を投げ18奪三振、自責点1と結果を出した。しかし、白岡戦では「気持ちの焦りが出た」という。失点し追いついた後の2回にも1点を失い、七回には四球から適時三塁打を許した。

 「もう一度甲子園に立とうと思ってやってきた。最後の最後で自分のピッチングができず悔しい」。あふれる涙は止まらなかった。

(産経新聞埼玉版)

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